ボタニカルヘアオイル | 組成とボトルで選ぶ

ボタニカルヘアオイル

ボタニカルのヘアオイルは植物油の組成から使用感や目的に向くかを見る必要があります。そして、ボトルの材質も極めて重要です。ボタニカルヘアオイルは出来る限りガラス瓶が良い。コストは高いです。なぜなら、プラ系ボトルには、酸素透過性という概念があるからです。植物油にとり酸素は酸化要因になります。

また、表示成分名が多いから「良さそうな製品」と思うのも微妙です。

プロイル

毛髪を艶やかに、柔らかくしっとりさせます。吸着精製ボタニカルとヘマトコッカスプルビアリス由来アスタキサンチンを特徴とするプロフェッショナルなボタニカルヘアオイルです。組成とは何かを解説します。

使用者が目にするプロイルの表示成分

  • 吸着精製マカダミアナッツオイル
  • 吸着精製オリーブオイル
  • ミリストイルメチル-β-アラニン:アミノ酸
  • ヘマトコッカスプルビアリス由来アスタキサンチン
  • コメ胚芽油
  • トコフェロール(天然型)
  • *茶系ガラスビン使用
  • *素ガスをボトル内に封入

シンプルな印象ですよね。しかし、違うのです。

ボタニカルの組成について

ボタニカルヘアオイルの製品化には様々なアプローチがあります。私たちは原料ボタニカルの組成が重要と考えています。これは、一般には表示されることのない部分です。

組成

~酸が多数集まって「一つの植物油」を構成します。

マカダミアナッツオイルの組成(構成)は、オレイン酸・パルミトレイン酸・リノール酸・リノレン酸・パルミチン酸・・・・・・・・・・・(順不同)。という具合でマカダミアナッツという油脂になっています。

全ての植物オイルは、「多くの酸で構成」され一つの油となるのが共通点です。

プロイルは全表示成分で見るとシンプルな構成ですが、組成で見るとものすごく多い酸で構成されいるのです。十分です。

ボタニカルヘアオイルを製品化するにあたり、例として、マカダミアナッツオイルの質感は「どうなんだろう」と髪につけて試します。ですが、組成の見取りの方がより重要なのです。酸化の程度や「~酸の効果」などです。それぞれの組成の機能「全ては判りきってない」と思います。なので、スピリッツは多くの種類の油(表示成分に表記される油)を使用することをしません。

  • 吸着精製マカダミアナッツ油の酸化安定が油脂として極めて優れてる。
  • 炭素数とある部分が組成です。マカダミアナッツ油の8つの組成です。
    (実際は、もっとあります。)
  • 吸着精製ボタニカルの詳細
  • ■印のグラフがプロイルに使用する吸着精製マカダミアナッツ油です。ここからわかる一つに、同じマカダミアナッツ油でも酸化の程度が全く違うことです。全表示成分表記では判らないです。なので、サイト情報の表示成分だけの評価は意味がないこもあるのです。言い換えると、公式サイト情報が大切なのです。原料コストもかなり違います!

    パルミトレイン酸

    マカダミアナッツ油を組成で表すと数多くありますが、パルミトレイン酸が使いたい!「パサつく髪を柔らかくしたい)という選択です。

    毛髪に柔らかさと艶をあたえます。毛髪が多めのエイジング毛やケミカルダメージなどで、パサつき乾燥し広がる髪に向く成分です。パーマスタイルにも適合します。このような毛髪には、シリコーンや鉱物油より解りやすい結果がでます。

    吸着精製オリーブ:ボタニカル

    高度精製で酸化安定と植物油独特の「におい」が極めて少ない。感触からのベースオイルとして選択しています。

    オレイン酸

    メイン保湿成分です。

    オリーブオイルは、ビタミンEやポリフェノールなどの抗酸化物質も含有。

    ミリストイルメチル-β-アラニン:アミノ酸

    脂肪酸、フィトステロールを分子内に取り入れた毛髪補修成分で、アミノ酸も毛髪補修成分ですが、一般的にボタニカルからは補充できません。

    アミノ酸系エモリエント

    十分なエモリエント性を持ちながらも、軽いタッチ。「べたつかずツルッでしっとり」な感触にします。(しっとりとべたつくは違います)

    アスタキサンチンもボタニカル

    ヘマトコッカスプルビアリス油(植物)由来の抗酸化カロテノイドです。

    ヘマトコッカスプルビアリス由来アスタキサンチンを高濃度配合のヘアオイル プロイル

    カロテノイドの赤色の濃さがきわだちます。(着色はしていません)

    エステルだけど親水基の存在

    ダメージした髪は親水性になります。ダメージ抑止として親和性のある親水基のある抗酸化成分がダメージ部に必要です。紫外線由来活性酸素にも対応するカロテノイドです。

    コメ胚芽油:ボタニカル

    トコフェロールやオリザノール、トコトリエノールなどの抗酸化成分が含まれます。

    植物ステロール

    ダメージケアに必須成分で、保湿感やしなやかな弾力感に必要な成分です。

    天然型トコフェロール:ボタニカル

    天然型抗酸化成分の選択です。

    ビタミンE

    油溶性抗酸化成分です。ボタニカルヘアオイルなので製品内部安定性も目的です。

    茶系ガラスビン

    化粧品ボトルには、酸素透過性という品質カテゴリーがあります。(プラスチック系ボトルにも、このランクがあります。)

    上記より、ボタニカルはガラスボトルが必修レベルです。あるいは、遮光されかつ酸素透過性の少ないボトルです。

    プロイルのボトル

    お洒落感は、ブルーやグリーンのボトルと思います。プロイルはカロテノイドの赤色オイルですから透明ビンで製品化すれば、キャッチーです。が、茶系ビンにしています。

    茶系ガラスビンは、ブルーボトルやグリーンボトル、透明部ビンと比較して遮光に優れています。

    美容室でボタニカルのオイル製品を在庫する場合は、冷暗所、冷蔵庫野菜室(冷凍室は不可)が良いです。

    窒素ガスをボトル内に

    ボタニカルの専門企業は、製品の経時的安定のために窒素ガスで酸化対策をします。プロイルも同じ仕様です。

    一時酸化や二次酸化

    ボタニカルは、酸化の概念に一時酸化や二次酸化というのがあります。ボタニカル製品には酸化対策が重要です。製品内部対策と使用後の対策として抗酸化成分を豊富に配合しています。

    おすすめのボタニカルヘアオイルの選び方

    ボタニカルヘアオイルのプロイルは、サロン専売でプロフェッショナルなヘアオイルです。香料によるマスキングをしていません。マスキングが必要ないボタニカルヘアオイルです。

    これ、何気にすごい事なんです。

    PROILは全成分表示で「表記が少ないヘアオイル」です。しかし、組成で表示すると30表記ではおさまらないかもしれません。ヘアオイルの選び方は、全表示成分からではなく組成です。「目的とすることは何か」とボタニカルとしての酸化安定性からの選び方がおすすめです。

    ですが組成の開示はありませんね。不思議です!今回、組成に触れたのは必要性を感じるからです。最も大切なことは、全表示成分が多いから「良いわけではない」ことと、オイル原料の精製レベルです。